2023年の読書メーター読んだ本の数:39
読んだページ数:8895
ナイス数:301
民主主義とは何か (講談社現代新書)の
感想日本の民主主義は本当の「民主主義」なのか?そんな疑問が残った。合衆国の2大政党の名前と主張が結びついていることがわかった気がする。日本の政党の名前は如何に?講談社現代新書なんだけれど、時々「岩波ジュニア新書を読んでいるのではないか」と錯覚した。
読了日:01月02日 著者:
宇野 重規計算しない数学―見えない“答え"が見えてくる! (青春新書INTELLIGENCE)の
感想p.143の「21世紀の数学教育」の章に刮目すべし。新学習指導要領は、この章を読んでから編集しなくてはならない。結果的に出てくるものは変わらなくても、矜持・気概を持って算数数学教育を考えてほしい。
読了日:01月29日 著者:
根上 生也はまると深い! 数学クイズ 直感力・思考力を磨く (ブルーバックス)の
感想@asunokibou 氏の……何冊目のご著書だろう。学生時代から存じ上げている方。ご立派になられました。次は岩波から出してくださいね。トピックが31あるのだけれど、右ページから始まったり左ページから始まったりマチマチ。中学生くらいをターゲットに、話題のレベルを揃え、各トピックの体裁も揃えるともの凄く読み易くなりそう。次にブルーバックスを出すときには是非参画させて!
読了日:01月29日 著者:
横山 明日希安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)の
感想斜め読みだけれど、総論賛成各論??「まとめ」に当たる第6章から読むと良いかも。でも、p.229からの「大学の偏差値と……」の項はよくわからん。(全体でも斜め読みだけれど)p.230の「四年制大学」を「四年生大学」とした誤植は残念。(斜め読みだけれど見つけてしまった)中公新書の信頼性を下げる。校閲は一体何をやっているのか。いっそ、査読も付けてほしい。前世紀の出版で版を重ねているのに、なんで修正されないのか!次に読み始めた「行動経済学の処方箋」p.3では、1万円と書かれている中で一ヶ所だけ一万円と。
読了日:02月12日 著者:
山岸 俊男全イラスト版 認知症は接し方で100%変わる!の
感想新聞広告を見て購入。「全イラスト版」でないものも売っているということは読メへの登録時に知った。少なくとも、イラスト版は取っ付きやすくてよい。80代半ばの母に読ませた。耳が遠くなってきたので、75節、76節を指定したのだけれど、他も読んでくれた。双方でセルフチェックしたらよいという気付きがあった。連れ合いの母はボクの母よりも少し進行している。連れ合いによく読んでもらわなくちゃ!
読了日:02月25日 著者:
吉田勝明僕に方程式を教えてください 少年院の数学教室 (集英社新書)の
感想学習指導に関して本書で語られていることは、定時制高等学校やいわゆる「指導困難校」でも通用することと思う。数学以外の教科でも同様。ボクも後に続いて同じように若者に関わっていきたい。(誰か誘って)
読了日:03月11日 著者:
高橋 一雄,瀬山 士郎,村尾 博司徳川15代の定説を覆す (宝島社新書)の
感想@m_izawa 読み物として1時間程で楽しく読めた。定説を解説した後のページでそれを覆す説を解説するというパターンなので、「歴史にまったく関心がな」い方々が大河ドラマをきっかけに本書を手に取ったとしても、面白く読める……かも。僕は本書をきっかけに↓を見てみようかな。https://www.youtube.com/channel/UC4v4zuLLSGUTnr8YG2SYBjw井沢氏の「氏」「姓」の解説には疑義を持つ。学校で習ったことと違うぞ。また、タイトルは「徳川15代」だが15代扱っていない。
読了日:03月26日 著者:
井沢 元彦〈弱さ〉のちから ホスピタブルな光景 (講談社学術文庫)の
感想加藤文俊( @who_me )研究会のFW展で、卒業発表をしていた方から紹介されて購入。こんなことでもなければ出会うことのなかったであろう一冊。勤め人としての終着点が見えてきたこの時期に出会えてよかったかも知れない。僕はこれからどう生きていき、どの様に社会に恩返ししていったらよいだろうか。そんなことを考えさせられた。
読了日:04月09日 著者:
鷲田 清一小田急は100年でどうなった? (交通新聞社新書 170)の
感想#OER #小田急 沿線に生まれ育ち、幼い頃からの小田急ファン。小田急関係の本を沢山読んできました。著者も同様に小田急沿線で生まれ育った方。著者の小田急愛を感じます。第5章『小田急線と沿線の現在と未来』には、沿線の街づくりのヒントが散りばめられているように感じます。インターアーバンとしての性格と観光線としての性格を併せ持つ小田急。沿線が盛り上がることにより小田急の収益も上がり、小田急が元気になれば沿線に活気が出てくるように思えます。さて、僕に何ができるか。
読了日:04月23日 著者:
かつとんたろうやさしさを忘れぬうちにの
感想@kawaguchicoffee シリーズものと知らずに購入。一気に、しかし目を潤ませながら読みました。先行作品の幽霊の正体が書かれている?ドラえもんの人生やり直し機に憧れているけれど、このシリーズのルール程度の制限がないと……ってどっちにしてもフィクションですけどね。先行4冊も読まなくちゃ!
読了日:04月29日 著者:
川口俊和江戸の思想史―人物・方法・連環 (中公新書)の
感想期待していた内容と違っていた。挟まっていたレシートから、2年前に虎ノ門書房で購入したものとわかるが、どうして購入に至ったかは不明。何の用事で上京していたのかも不明。きっと、数年後にまた開くのだと思う。そのときには内容が期待に添うものとなっているような期待を抱けていますように。
読了日:05月03日 著者:
田尻 祐一郎医者も親も気づかない 女子の発達障害 (青春新書インテリジェンス)の
感想女性の発達障害に焦点を当てているが、対象の性別関係なく勉強になる。また、自分自身の凸凹にも気付ける。自身の凸凹に気付く読み取り方ができる上、その凸凹を受容できない方は読まない方がイイかも。pp.218-221のADHDセルフチェックとASDセルフチェックは刷り増しして使いたい欲求があるけれど、版権・著作権上どうだろう?
読了日:05月03日 著者:
岩波 明偏差値45からの大学の選び方 (ちくまプリマー新書 424)の
感想@yamauchitaiji twitterで誰かがretweetしたか、facebookで紹介があったか。帯のコピーに惹かれて購入。半分くらいは面白かった。残りの半分くらいは(ページ数を稼ぐためなのか)大学名を挙げて、それぞれの大学へのひと言コメント。この部分は本書の価値を下げているように感じる。⇒第3章は要らないんじゃないかな?YouTubeは、いつか検索して見てみます。
読了日:05月03日 著者:
山内 太地まちがえる脳 (岩波新書 新赤版 1972)の
感想pp.77〜79『正解だけを求める教育現場』に賛成。社会が変わらないとダメかな?[小姑チェック]p.193に「現在の高校で使われている生物の教科書(特に生物Ⅱ)」とあるが、学習指導要領から「生物Ⅱ」がなくなって久しい。岩波新書の校閲部もこの程度か!総論としては、研究は進んでいるが解明されていることはまだまだ少ないということがわかりスッキリした。右脳と左脳とか、男脳と女脳とか、脳梁の太さの性差とか、眉に唾を付けて聞いていたことをバッサリと第4章で切り捨ててくれていて心地よい。
読了日:05月14日 著者:
櫻井 芳雄職員室のモノ、1t捨てたら残業へりました! ―「捨てる」から始まる仕事革命!の
感想読み進めるほどに面白くなります。最後にはモノではなくコトも捨てています。
読了日:05月22日 著者:
丸山 瞬住宅貧乏物語 (岩波新書)の
感想1979年3月20日が第1刷。今も解決されていない問題ばかり。東京への一極集中がもたらした日本の不幸。リモートワークが当たり前になったら少しは変わるかな。
読了日:05月22日 著者:
早川 和男新版 学校を改革する──学びの共同体の構想と実践 (岩波ブックレット 1078)の
感想ざっくり感じたことは、給特法じゃなくて定数法が問題なんだっていうこと。給特法も問題だけれど、定数法をどうにかしなくちゃ!
読了日:06月18日 著者:
佐藤 学ハリネズミは月を見上げる (新潮文庫 あ 65-4)の
感想出会いのきっかけこそ不幸だったけれど、互いにいい友を得られたと思う。どんな友情物語が展開するのだろうかとワクワクし、タイトルから「ヤマアラシのジレンマ」的なエピソードを期待して読み進めた。第三の登場人物が急展開を予感させ、……。
読了日:06月26日 著者:
あさの あつこ27000冊ガーデンの
感想星川駒子さんと針谷敬斗さんの関係から、北村薫さんの「円紫さんと私シリーズ」を連想しました。5編とも面白いのですが、タイトルはどうだろう?
読了日:07月16日 著者:
大崎 梢帰ってきた生協の白石さんの
感想前作を懐かしんで購入。もっと前かと思ったら、前作は15年前だったそうです。あとがきp.135に「心当たりのある」方はその後どうなさったのでしょう。前作はもの凄く面白く感じたのですが、今回は期待が大きすぎたのかな。ともあれ、どこかに埋まっている前作を掘り出して本棚に並べることとしましょう。
読了日:07月16日 著者:
白石昌則教師増員論──学校超多忙化の源をさかのぼるの
感想#本丸は定数法 @ujioka さんの「先生が足りない」(岩波書店,2023年4月,978-4-00-061590-7)と同時に購入。法律や国会の答弁などを引用し、丁寧に書かれている。「先生が足りない」の予習にはもってこいでした。著者が共産党員ということで、色眼鏡をかけて読む方がいたり、手に取ることを止める方がいたりしそうなのが残念。教員不足について関心のある方には是非読んでいただきたい。
読了日:07月30日 著者:
藤森毅先生が足りないの
感想#本丸は定数法 2023年4月刊で6月15日付けで第2刷。どこまで増刷されるか。教員不足を解決するため、みんなで状況について共通理解していきたい。定数法と免許法をどうにかしなくてはならない。将来の人余りを嫌うばかりに目の前の子どもたちをないがしろにしていいのか?今の免許法では「とりあえず取得しておこう」っていうのは無理。様々な人材を求めるためには、臨時免許よりも正規の免許を取り易くするべき。昔の育英会の奨学金みたいに条件付きで返還免除の奨学金を作らないと、裕福な家庭の子どもしか教壇に立てない、
読了日:07月30日 著者:
氏岡 真弓よみがえれ、中学 (岩波新書)の
感想1951年に教員となった方が1992年に上梓なさった書籍。60年前から30年前にかけてのお話のはずなのに、古臭さを感じないのは何故か。30年以上前から課題とされていたことに、様々な立場の方が解決に取り組んだけれど解決できていないということか。「昔は良かった」で済まさず、今できることは何かをしっかりと考えたい。未来を生きる、まだ幼い仲間たちのために。
読了日:08月07日 著者:
江沢 穂鳥推し、燃ゆ (河出文庫)の
感想「燃ゆ」ってのは「炎上」を指していたのか。ここまでやらないと「推し」ていると言ってはいけないのかと自省。 @mie_1225 さんを推していると自認しているのだけれど、まだまだだなぁと。あかりさんは、家族がこんなだからこんな人になったのか。それとも、こんなあかりさんだから、家族はこんなふうに接するのか。
読了日:08月16日 著者:
宇佐見 りん目の見えない白鳥さんとアートを見にいくの
感想@gubibibi 先生の「目の見えない人は世界をどう見ているのか」を読んだことから手に取った @ArioKawauchi さんの著作。鑑賞のノウハウとか記録かと思って手にしたのだけれど、ドキュメンタリー?白鳥さんのエピソードにとどまらない。借りた本なので早く読まないとって思ってナナメ読みした感じだったため、再読しないと理解できない部分も。(急いては事を仕損じる)ものを見る……よく観察するということの意味をわからせてくれる本でした。常々「丁寧に見る」ことが大切と思いながらできていない自分を再認識。
読了日:08月26日 著者:
川内 有緒優しいコミュニケーション 「思いやり」の言語学 (岩波新書 新赤版 1971)の
感想時間をかけて読了したせいもあるだろうけれど、終章が最も面白く印象に残った。LINEのこと然り、おっさんのこと然り。p.157から。気配を消せるファシリテーターってのがかっこいいのだと認識。授業中の先生も、昔はチョーク&トークなんて言っていたけれど、今は「主体的な学び」とか言って児童生徒にグループワークをさせるのが流行りだそうなので納得。ミーティングやスピーチが状況の例として多かったように感じますが、カウンセリングなど、傾聴の場面で活かせるのではないかと感じました。
読了日:09月10日 著者:
村田 和代「ニセの自分」で生きています――心理学から考える虚栄心の
感想著者によると、「はっきりと『エッセイ』です」が、もしかしたら哲学書かも知れない。冒頭から「ペルソナ」というキーワードが浮かんでいたが、第7章のタイトルがまさに「ペルソナと過剰適応」目次をめくらないとこのタイトルがわからない仕掛け。[字数制限を恨めしく思いながら]https://www.facebook.com/inagakitomonori/posts/pfbid02YMZkFQu8UJZH8pvFCEG82xoYDmFBxFPXbtNnNTqZ34ECBB64XoEQ9gXoyuxpFCwbl
読了日:09月10日 著者:
稲垣智則夜明けのすべて (文春文庫 せ 8-5)の
感想登場人物が皆温かく、読後には心が温まっている。さすが瀬尾まいこ。PMSとかパニック障害とか、専門書を読もうとまでは思わないけれど、少し興味が湧く。瀬尾先生のことだからウソは書かれていないだろうと考え、上部の知識を手に入れたことにする。次は「そろそろくる」(中島たい子,集英社文庫)かな。https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-746403-0
読了日:09月16日 著者:
瀬尾 まいこ校長先生、幸せですか?の
感想校長先生はどうあるべきかという主張が書かれていた。校長先生(または校長を目指す人)以外は読者対象ではないかと言うと、そう言う訳でもないと思う。校長を支える立場の人や保護者などが、校長の気持ちを知るヒントにもなる。p.84 トラブルは教職員との「関係強化」のチャンス第2章 「幸せ」な校長になろうは本書のキモか。上司には常に機嫌よくあっていただきたい。辛くても、仕事をしている間は(誰であっても)不機嫌な顔を見せない方がよいですね。
読了日:09月18日 著者:
住田昌治無限論の教室 (講談社現代新書)の
感想2009年8月27日に読了との記録がある。その時の感想が付箋紙に認められ挟まっていた。でも、「読んだかも」といったいった程度の記憶。楽しそうなゼミナール規模の講義。こんなのに出会ったら、学生生活の軸になってしまうだろうな。
読了日:09月25日 著者:
野矢 茂樹あいまいな日本の私 (岩波新書)の
感想表題作を含む9つの講演録。あっちを読んだりこっちを読んだり。そしてまた読み返したり。何度も繰り返したけれど、p.60にあるような筆者の母親の質問に答えられる様には読めなかった。最近の僕の読み方は大概そんな感じ。いつまでも読み続けるわけにはいかないので、とりあえずは読了として書棚に戻す。いつかまた手に取る日もあるだろう。
読了日:10月08日 著者:
大江 健三郎カモフラージュ (集英社文庫)の
感想鉄オタの @renampme さんが小説を書いているとは知らず、書店で目にして手に取りました。ゴーストライターがいるのでは?そんな風に思わせる小説。表現の引き出しがあるのは、沢山の読書に裏打ちされているのだろうと思う。本を読む時間なんかあるのか?タイムマネジメントが上手なんだろうな。7編のどれが良かったかなど言えない。それぞれ味わいが異なり引き込まれた。強いて言えば「いとうちゃん」があっけらかんとした読後感で気持ちよかったかな。
読了日:10月09日 著者:
松井 玲奈累々 (集英社文庫)の
感想天は @renampme さんに二物も三物も与えたのか?帯にもカバー裏表紙にも書かれているのに、「ちぃ」を読んでから……。章ごとのタイトルも含め、もっと丁寧に読めばよかった、と思って2回読みました。一冊で二度美味しい。次は鉄道ネタを期待。
読了日:10月28日 著者:
松井 玲奈ネットいじめ (PHP新書)の
感想@torakare 氏著。2008年9月刊。ネットによって顕在化したいじめ。ネットがなくてもいじめはあった。ネットの普及により、いじめの選択肢が増えた。また、いじめが見えやすくなった。p.137の左端は痛快。印象でものを言う某有名人を批判している。
読了日:11月17日 著者:
荻上 チキ諦めの価値 (朝日新書)の
感想途中で読了を諦めることができず、休み休み細切れで読み続けました。諦めるのは目的ではなく手段。どうありたいかを自覚できていれば、「そうありたいこと」以外は全て手段にすぎない。どうありたいのかを、真剣に考えたいと思った。
読了日:11月24日 著者:
森博嗣やわらかい頭の作り方: 身の回りの見えない構造を解明する (単行本)の
感想人間関係で生きにくさを感じている時などに読むとよいかも。または悩みの予防に。ヨシタケシンスケ氏のイラストがいい味を出しています。
読了日:12月11日 著者:
細谷 功古典落語 面白キャラの味わい方の
感想落語に登場するキャラクターの人物辞典。小学生の頃に買ってもらった「人名辞典」を読んで色々な歴史上の人物や架空の人物について知ったことを思い出した。購入のきっかけは、談慶師匠の本であるということと、12月26日に行われる独演会のチケットを購入する際に料金が割引かれるというインセンティブ。観に行けたらいいな。
読了日:12月11日 著者:
立川談慶発達「障害」でなくなる日 (朝日新書)の
感想生活にあたって不自由を生じるものが障害。ユニバーサルデザインと合理的な配慮で、誰もが生きやすい社会に向けて少しずつ進んでいる様に思えます。本書は取材班が様々な事例を取材し紹介してくれている。身に覚えのある事例、ちょっと勘弁だなぁという事例、人により受け取り方は色々あると思う。一人一人の特性が「強み」となる社会が早く実現するように頑張ろう。そんな啓発を受けた感じがします。
読了日:12月18日 著者:
朝日新聞取材班歴史のダイヤグラム 鉄道に見る日本近現代史 (朝日新書)の
感想朝日新聞beに連載されているもの。小学生の頃からこんなにもあちこちに連れて行ってもらえていたなんて羨ましい。都会の子には敵わないな。
読了日:12月28日 著者:
原武史読書メーター